ドキュメント72時間「異国の地のアフガニスタン食堂で」

ドキュメント72時間「異国の地のアフガニスタン食堂で」

【NHK】https://www.nhk.jp/p/72hours/ts/W3W8WRN8M3/episode/te/11ZML577G6/
【NHK+】https://plus.nhk.jp/watch/st/g1_2023031718978

アフガニスタンは米国支配により米国が好む欧米化、民主化を進めるも、アフガン戦争に負け米国は撤退。
その後政権を握ったのはイスラム原理主義のタリバン。
はんぱに進んだ民主主義からタリバンの社会主義、イスラム国家に戻るのは国民にとって大きな負担になった。

そんなアフガニスタンからパキスタンに逃げた難民が多く住むパキスタンの首都イスラマバードにあるのアフガンストリート。
そこにあるアフガニスタン食堂でドキュメント72時間は始まった。

そのお店ではアフガニスタンで有名な米とにんじん、干し葡萄、鶏肉で作る炊き込みご飯「プラウ」が人気で、ラムの串肉と合わせて多くの人が食べている。

放送では何の問題もなく進んでいるように見えたが、撮影は半日で店の経営者によって打ち切られる。

この時はかなり感情的に話していた経営者だったが、その後語った理由はドキュメンタリーは意義があるものとした上で、撮影陣の難民への配慮不足によるものだった。(最終日は再度、店の撮影を許可された)

2日目はアフガンストリートを取材していく。
その中で出会ったアフガニスタン人の家族のアパートに行くが、大家に怒鳴られ、一家もろともアパートから出ていけと言われる始末。

現地コーディネーターや通訳を通じてそれぞれ説明、説得をしてどうにか解決したかのようだった。

この撮影をするにあたりどういう経緯があったのか分からないし、説明もなかった。

要所要所で映る日本人のディレクターは現地の人に敬意を持って対応しているようにも見えた。

しかし、これでは伝わらない。
 イスラム原理主義のタリバン政権から逃げる人々。
 命かながら、運送トラックに紛れて逃げる人。
 家族をアフガニスタンに残したまま逃げる人。
実に可哀想であり、私たちは恵まれている。

当然そんな内容で制作しているわけではないのは分かりますが、伝えるのがドキュメンタリーなら、もう少し丁寧に番組を作るべきだった。

放映時間に縛られ、国内をメインとしたドキュメント72時間に縛られ、急かすような内容。
ただ国名と集団の固有名詞から連想された悲しみや閉塞感だけを伝えた。

ドキュメント72時間はとても好きで、今回の海外での撮影は意外でありとても楽しみにしていた。

その分内容は非常に残念でした。

しかし、ドキュメント72時間の可能性はまだまだ広げられるかと思うと今後はさらに楽しみになった。

小麦が豊かに香る「ナン」はアフガニスタン人の“望郷の味”
https://www3.nhk.or.jp/news/special/international_news_navi/articles/cor/2023/03/17/30165.html

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